02損になりやすい理由
電話転送オプションが「損」になる3つの構造
① 同じ機能の専用サービスと比べて2〜4倍の月額
「固定電話番号を持ち、かかってきた電話をスマホで受ける」だけなら、専用サービスは月1,050円〜1,408円で存在します。具体例で比べると、ワンストップビジネスセンターで電話転送つきのビジネスプラン(月9,790円)を選ぶ代わりに、住所はエコノミープラン(月5,280円)にして番号を03plus(月1,280円・税抜)で別に取ると、月額は9,790円→6,688円(税込換算)。差額は月約3,100円、年間で約37,000円です。バーチャルオフィス自体の年間費用を上回る金額が、電話のつけ方ひとつで動きます。
② 転送型は電話を受けるたびに通話料がかかる
バーチャルオフィスの電話転送は、かかってきた電話をあなたの携帯へ電話網で転送する仕組みで、この転送区間の通話料は着信側、つまりあなたの負担です。ワンストップビジネスセンターの公式レートは携帯への転送で1分28円。月に30分ぶんの着信があれば840円が基本料に上乗せされます。一方、03plusやナイセンクラウドのように「アプリで直接受ける」タイプは転送区間そのものがないため着信通話料が0円です(03plusは「着信した場合、通話料は発生しません」と公式に明記)。着信が多い業種ほど、転送型とアプリ型の差は月額以上に開きます。
③ 住所を解約すると、電話番号ごと失う
このガイドでいちばん伝えたい点です。電話番号は名刺に刷られ、Googleビジネスプロフィールや取引先の登録簿に記録される、住所より変更コストが高い資産です。ところがバーチャルオフィスのオプションで取った番号の契約主体は運営会社側にあります。ナレッジソサエティは、電話転送オプションの03番号を解約時に持ち出すことはできないと公式FAQに明記しています。METSオフィスが電話のセット販売をあえてしない理由も、他社で番号をセット契約した利用者が解約時にトラブルになった事例を挙げてのものです。
「住所と番号の運命共同体」問題住所は移転登記すれば済みますが、セットで取った電話番号は住所の乗り換えと同時に消えます。バーチャルオフィスは料金改定や拠点閉鎖で乗り換えが起きやすいサービスだからこそ、番号を同じ契約に縛るリスクは軽視できません。番号を専用サービスで別に持っていれば、住所をどこへ乗り換えても番号はそのまま使い続けられます。
04代替サービス3選
Toones転送電話・03plus・ナイセンクラウドの使い分け
「住所はバーチャルオフィス、番号は専用サービス」で組む場合の選択肢を3つに絞りました。性格がはっきり分かれます。
横にスワイプして3サービスを比較できます
| 項目 | Toones転送電話 | 03plus | ナイセンクラウド |
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| 月額基本料 | 1,050pt(1pt=1円) | 1,280円(税抜) | 2,000円+03番号1,600円(税抜) |
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| 初期費用 | 3,120pt | 5,000円(税抜) | 10,000円+番号3,000円(税抜) |
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| 着信の通話料 | 固定へ3分9.7pt/携帯へ1分19.4pt | 0円 | 0円(アプリ・IP電話機で受信) |
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| 受ける仕組み | 手持ちの電話へ転送 | スマホアプリ | アプリ・PC・IP電話機(内線化) |
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| 発信時の番号表示 | 可(アクセスコード方式) | 可(アプリから20円/30秒・税抜) | 可 |
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| 取れる番号 | 03・043・044・045・048・052・06・050 | 全国46局番+050 | 03・050・0120・0800など |
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| かけ放題 | なし | 10分かけ放題 +1,000円/月(税抜) | なし |
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| 複数人での利用 | ― | 1番号を複数人で共有可 | 内線数で拡張(追加1内線1,000円・税抜) |
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| 向いている人 | 番号だけ最安で持ちたい | ひとりで受発信を完結したい | 2人以上・0120・IVRが必要 |
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Toones転送電話|月1,050ptで「固定電話番号だけ」持つ最安クラス
とにかく安く固定電話番号を確保したい人の選択肢です。月額1,050pt(1pt=1円換算)で、東京03を含む7都市の市外局番と050から番号を選べます(番号選択費用は0pt〜・99%は無料と案内)。運営は株式会社Karigoで、バーチャルオフィス大手のKarigoと同じ会社が2009年から続けているサービスです。
仕組みは昔ながらの「転送」で、専用番号にかかってきた電話が登録した携帯や固定電話にそのまま転送されます。アプリのインストールは不要、留守番電話(ボイスメール)つき。登録した電話からアクセスコードをつけてかけると相手にToonesの番号が表示されるため、折り返しで携帯番号を晒したくない場面でも使えます。
契約前に確認したい注意点
- 支払いは前払いポイント制。申込時に5,000pt以上の残高が必要で、使わなかったポイントは返金されません
- 転送型のため着信のたびに通話料がかかります(固定へ3分9.7pt/携帯へ1分19.4pt)。着信が多い人は03plusの方が安くつきます
- ポイント残高が尽きて20日経過すると強制解約となり、番号は取り戻せません
- 0120などの着信課金番号の取得はできず、規約で利用も禁止されています
最低利用期間の定めはなく、解約はWebから申請できます。初期3,120pt+月1,050ptは「まず番号だけ確保する」入り口として最小クラスの投資です。
03plus|着信無料・アプリ完結。ひとり起業の標準解
ひとりで事業をしていて、電話をスマホで受けて発信もしたい。この最も多いケースの標準解です。スマホにアプリを入れ、月1,280円(税抜)で03などの固定電話番号を持てます。転送型との決定的な違いは着信の通話料が0円なこと。アプリが直接着信を受けるため、転送区間の従量課金が存在しません。
発信はアプリから20円/30秒(税抜)。発信が多いなら10分かけ放題(+1,000円/月・税抜)で1通話10分までの発信が定額になります。留守電の文字起こし通知・時間外アナウンス・クラウドFAX・通話録音・IVR・番号の複数人共有など、ビジネスフォンの機能が一通り揃い、ナンバーポータビリティにも対応しています。0円スタートプランなら最大31日間実質無料で試せて、最短10分で番号が開通します。
契約前に確認したい注意点
- 事務手数料として決済額の5%が加算されます(口座引落はさらに200円)。見積もりに入れておきましょう
- 03番号の取得には原則として東京23区内の住所が必要です。バーチャルオフィスの住所で要件を満たせるかは申込時に確認してください
- 初期費用5,000円(税抜)がかかります
ナイセンクラウド|2人以上・0120・IVRなら「電話システム」ごと持つ
従業員やパートナーと2人以上で電話を受けたい、0120(フリーダイヤル)を掲げたい、「営業は1を、サポートは2を」の自動音声(IVR)を組みたい。そこまで来ると転送サービスではなくクラウドPBXの領域で、この帯の代表格がナイセンクラウドです。
料金はライトプラン(1内線)月2,000円+03番号(発信も03表示)月1,600円(いずれも税抜)から。Toonesや03plusより高くなりますが、買っているものが「番号」ではなく「会社の電話システム」なので単純比較はできません。スマホ・PC・IP電話機を内線として束ね、着信課金の記載はなく、人数が増えたら追加1内線1,000円(税抜)ずつ拡張できます。
契約前に確認したい注意点
- 初期費用10,000円+番号側の初期費用(03は2,000〜3,000円・税抜)と、スモールスタートにはやや重い構成です
- ひとり利用で0120もIVRも不要なら、料金面では03plusで足ります